Azana Wallet/プライバシーノート
バージョン 2026-09-08実験用サービス

プライバシーノート

最終更新日: 2026-09-08

1. はじめに

本プライバシーノート(以下「本ノート」)は、Delight-WG が運営する「Azana Wallet」(https://wallet.delight.wide.ad.jp、以下「本サービス」)が収集・利用する情報について説明します。本サービスは OpenID4VCI / OpenID4VP の実験用ウォレットです。

本サービスは 実験目的のサービス です。サインインに必要なアカウント情報(メールアドレス等)を除き、ウォレットに取り込む credential については、本物の個人情報を取り扱うことを想定していません。テスト用・架空のデータでのご利用を推奨します。

2. 収集する情報

2.1 アカウントとサインインに関する情報

OAuth プロバイダー(GitHub / moca(WIDE メンバー証明書))でサインインした場合、アカウントの作成と連携の維持のため、プロバイダーから以下の情報を取得・保存します。

  • メールアドレス とその確認状態
  • 表示名(アカウント設定画面での表示に使用)
  • プロバイダー上のアカウント識別子(moca の場合は WIDE 会員番号)
  • アカウント連携の維持に必要な認証トークンと許可されたスコープ(アカウント削除時にすべて削除されます)

GitHub からは、アカウント設定画面で表示するアバター画像の URL を取得する場合があります。moca からは氏名を取得し、メールアドレスの代わりに実在しない合成アドレスを保存します。取得する情報の範囲は OAuth プロバイダーの仕様および承認されたスコープに依存します。

パスキー(WebAuthn)を登録した場合、認証に必要な公開鍵と認証器の技術情報、およびパスキーの名称を保存します。生体情報そのものが本サービスに送信・保存されることはありません。

また、同意いただいた利用規約・プライバシーノートのバージョンと同意日時を記録します。

このほか、開発・テスト環境に限りメールアドレスとパスワードによるログインが有効です(本番環境では無効)。

2.2 セッションと不正利用対策の記録

ログイン状態の維持のため、セッションの記録を保存します。IP アドレスやユーザーエージェントなど、本人に結びつき得るアクセス情報は、ハッシュ化した値のみを保存し、生値は保存しません。

不正利用対策として、サインインおよびウォレット操作へのアクセス回数を記録し、レート制限を行います。この記録は IP アドレスのハッシュ値または内部ユーザー ID を単位とします。内部ユーザー ID を含む記録はアカウント削除時に削除され、IP アドレスのハッシュ値のみを含む記録は、個人を特定しない形で保持されます。

2.3 ウォレット操作の記録

設定の変更やウォレット状態のリセットなど、一部の操作を監査イベントとして記録します。監査イベントには内部ユーザー ID と操作内容のみを記録し、メールアドレスや IP アドレスは記録しません。セキュリティ画面の「最近の操作」は、この監査イベントと保存済みデータの記録から導出して表示します。

2.4 ウォレットに取り込んだ Credential と鍵

ユーザーがウォレットに取り込んだ credential(Verifiable Credential)と、その所持に用いる鍵は、以下のとおり保存します。

  • credential の本体と秘密鍵は暗号化して保存します。
  • 一覧表示と検索に必要な一部の項目(credential の名称・説明・クレーム内容のコピーと検索用の索引)は、暗号化せずに保存します。
  • credential とその内容は、アクセス制御により 当該ユーザーのみが閲覧できます。
  • credential と鍵は、ユーザーが削除するか、アカウントが削除されるまで保存されます(自動的な有効期限はありません)。

発行・提示フローの動作確認のため、フローごとの試行状況(利用したプロトコル、通信の種別・結果・時刻など)をフローの記録として保存します。この記録に通信の本文は含めません。終了したフロー、および操作のないまま停滞したフローの記録は、一定期間後に自動削除されます。

2.5 本人向けプロトコルトレース

Developer Mode と Protocol Trace Inspector を有効にした場合、本人がプロトコル処理を確認するための記録(本人向け protocol trace)を保存します。

  • 通信先の URL、header、body などの 通信内容は暗号化して保存 します。処理名、状態、時刻、HTTP method と status などの処理の概要は暗号化せずに保存します。
  • プロトコルの動作確認という目的のため、通信内容に含まれる access token や credential の内容はマスクせずに記録されます。秘密鍵素材は、検出できる範囲で保存前に取り除きます。
  • 記録する量には上限があります。上限を超えた分は記録せず、その事実だけを表示します。
  • 本人向け protocol trace は、本人が Inspector 画面で閲覧できます。他のユーザーの記録は表示しません。Delight-WG による利用は第3節に従います。
  • 本人向け protocol trace は、一定期間(現在は作成から 7 日)後に自動削除されます。設定画面から期限前に全削除することもできます。

3. トレースデータと運用ログの利用

本サービスは、実験用ウォレットとして、プロトコル処理の記録(トレースデータ)を収集します。トレースデータには、第2.4条のフローの記録、第2.5条の本人向け protocol trace、およびサーバー内部の処理を計測した運用 trace が含まれます。ユーザー(開発者)は、本人に関するトレースデータを Inspector や履歴画面で閲覧し、プロトコル実装の確認や実験に利用できます。

Delight-WG は、これらのトレースデータおよび運用ログを、プライバシー等に配慮したうえで活用させていただく場合があります。

  • 活用の目的は、本サービスの運用・障害対応、プロトコル実装の研究・改善、および研究成果の発表です。
  • 活用にあたっては、個人を特定できる情報、credential の内容、token 等の秘密情報を取り除く、または統計的に集計するなど、プライバシーに配慮した処理を行います。
  • 運用 trace と運用ログには、個人情報の生値、通信の本文、token、credential、ユーザー識別子、秘密鍵を含めない方針で運用しています。本人向けに暗号化して保存する通信内容は、運用 trace の収集・保存基盤へは送りません。
  • 運用 trace と運用ログの保存期間は、ホスティング環境および運用基盤の設定に従います。
  • 広告目的の tracking、外部アクセス解析、browser telemetry は使用しません。

4. 第三者への情報提供

本サービスは、ユーザーの個人情報を 第三者に提供しません。ただし以下の場合を除きます。

  • 法令に基づく開示が必要な場合
  • ユーザー自身が明示的に同意した場合

なお、以下は本サービスの機能そのものとして行われる通信であり、上記の「第三者提供」には含まれません。

  • ユーザーの操作に基づき、プロトコル上の通信相手(issuer / verifier)へ credential の受け取り・提示に必要なデータを送信すること
  • アバター画像の表示のため、ユーザーのブラウザが OAuth プロバイダーの画像サーバーへ直接アクセスすること

本サービスの運用に必要な範囲で、hosting、logging、運用 trace の処理・保存を担う事業者へ、第3節に記載した情報の取扱いを委託する場合があります。本人向け protocol trace の暗号化された通信内容はこれらの事業者へ送りません。

5. Cookie の利用

本サービスは以下の目的で Cookie を使用します。

  • セッション管理: ログイン状態を維持するためのセッション Cookie
  • サインイン処理の一時データ: OAuth 認証の往復に必要な短期の Cookie(認証完了後に無効化されます)
  • 機能設定の保存: 開発者モードの有効状態や画面レイアウトの設定

トラッキング目的の Cookie、広告 Cookie、および外部アナリティクス(アクセス解析)サービスは使用しません。

6. データの削除

ユーザーはいつでも、設定画面(Account Settings)から自身のアカウントおよびすべての関連データを 完全に削除 できます。削除されるデータには以下が含まれます。

  • アカウント情報(OAuth 連携情報・トークン、パスキー、セッションを含む)
  • すべての credential とその関連情報(表示・検索用の項目を含む)
  • 鍵情報
  • 本人向け protocol trace(暗号化された通信内容を含む)
  • 監査ログ
  • フローの記録、規約同意の記録、インスペクタ・実験機能の設定、登録済み OAuth クライアント情報
  • 内部ユーザー ID を含む不正利用対策の記録(IP アドレスのハッシュ値のみを含む記録は対象外です)

削除されたデータは復元できません。

第3節の運用 trace と運用ログはユーザー識別子を含まず、アカウント削除処理の対象外です。これらは運用基盤の保存期間に従って削除されます。

7. データのセキュリティ

本サービスでは以下のセキュリティ対策を実施しています。

  • 秘密鍵、credential の本体、本人向け protocol trace の通信内容は、サーバー側で管理する暗号鍵で暗号化して保存します。一方、表示・検索に必要な一部の項目と OAuth プロバイダーの認証トークンは暗号化せずに保存します(第2.1条・第2.4条参照)。
  • IP アドレス等の本人に結びつき得るアクセス情報は、ハッシュ化して保存します。
  • HTTPS による通信の暗号化
  • アクセス制御によるデータの本人限定閲覧
  • 本人向けの暗号化された通信内容と運用者向け運用 trace の分離

サーバー側の暗号鍵が漏洩した場合には、暗号化して保存されているデータが復号される可能性があります(利用規約 第4条参照)。

8. 免責事項

本サービスは実験用サービスであり、データの安全性・完全性・可用性について一切の保証をしません。

9. お問い合わせ

本ノートに関するお問い合わせは、以下の連絡先までご連絡ください。

連絡先: Delight-WG(delight-azana@wide.ad.jp)

10. 本ノートの改訂

本ノートは随時改訂される場合があります。改訂時には、本サービスの利用を継続するにあたり、改訂後のノートへの明示的な同意をお願いする場合があります。